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さまざまな真珠
天然石の名前・由来辞典

パール(真珠)

Pearl 別名: 真珠(しんじゅ)
画像出典: Wikimedia Commons
白・銀・ピンク・ゴールド・ブラック
グループ有機質宝石(炭酸カルシウム=アラゴナイト+コンキオリン)
モース硬度2.5〜4.5
主な産地日本(アコヤ)、オーストラリア(白蝶)

英語 pearl の語源はラテン語 perna(脚を意味し、二枚貝の形状から)に由来する説、または perla(小さな洋梨形)に由来する説があります。和名「真珠」は古来からの呼称です。

なぜ「パール(真珠)」と呼ばれるの?

和名の「真珠」は中国の古典に見える語が日本に入ったもので、『万葉集』などでは「白玉(しらたま)」の名でも詠まれ、涙や露にたとえられました。養殖真珠の代表であるアコヤ真珠は、母貝であるアコヤガイの名がそのまま製品名になっています。

英名 Pearl はラテン語に由来するとされ、貝の一種を指す語や、洋梨形の小球を意味する語が語源に挙げられます。

どのくらい硬い?

モース硬度 2.5〜4.5とても傷つきやすい
2.5〜4.5

2.5
硬貨
3.5
ガラス
5.5
水晶
7
ダイヤ
10

モース硬度は「傷の付きにくさ」の目安です。自分より硬いものには傷を付けられます (例: 硬度7の石は、硬度5.5のガラスでは傷つきません)。割れにくさ(靭性)とは別の指標で、硬くても衝撃で欠けることはあります。

パール(真珠)の見た目と見分け方

評価は「テリ(照り)」と呼ばれる光沢の強さで大きく変わります。真珠層が厚いほど深みのある虹色の光を放ち、薄いと表面的な白さにとどまります。

形は真円が最上とされますが、涙型のドロップやいびつなバロックも意匠として好まれます。表面をよく見ると、成長の跡である細かなえくぼやしわがあるのが自然な姿です。

完全に無傷でつるりとしたものは模造品の可能性があります。

パール(真珠)はどこで採れる?

📍 日本(アコヤ)📍 オーストラリア(白蝶)📍 タヒチ(黒蝶)📍 中国(淡水)

日本では三重県・愛媛県・長崎県などでアコヤ真珠が養殖されます。オーストラリアやインドネシアの白蝶貝からは大粒の白蝶真珠、タヒチの黒蝶貝からは黒真珠が採れます。

淡水真珠は中国が圧倒的な生産量を占め、核を入れない無核養殖が主流のため真珠層が厚いのが特徴です。天然真珠はペルシャ湾やスリランカ近海で採取されてきましたが、現在の流通量はごくわずかです。

歴史・文化的背景

古代ローマでは富と地位の象徴で、皇帝カエサルが真珠製品の所有を貴族に限定する法を出すほどでした。日本では万葉集にも詠まれ、ミキモト幸吉が1893年に世界初の養殖真珠(アコヤ)を成功させてから、日本は真珠養殖の中心地となりました。

日本では古代から貢物や装飾に用いられ、中国の史書には倭国から白珠が献上された記録が残ります。1893年に御木本幸吉が半円真珠の養殖に成功し、その後に真円真珠の養殖技術が確立したことで、真珠は日本を代表する宝飾品となりました。

西洋では古代ローマの博物誌に、クレオパトラが真珠を酢に溶かして飲んだという逸話が記されています。

パール(真珠)と間違えられやすい石

「天然真珠」と「養殖真珠」は、核を人の手で入れるかどうかの違いで、どちらも貝が真珠層を分泌して作る本物の真珠です。これに対し「模造真珠(イミテーションパール)」はガラスやプラスチックに塗料を重ねたもので、まったくの別物です

歯の先で軽くこすったときにざらつくのが本真珠、つるりと滑るのが模造品というのが古くからの簡易な見分け方です。

よくある質問

真珠の和名の由来は?

「真珠」は中国の古典に見える語が日本に伝わったものです。日本の古典では「白玉(しらたま)」とも呼ばれ、涙や露にたとえて詠まれてきました。

養殖真珠は本物の真珠ですか?

本物です。核を人の手で挿入する点が天然真珠と異なるだけで、その周囲に真珠層を分泌して真珠を作るのは貝自身です。ガラスやプラスチックに塗装した模造真珠とはまったく異なります。

「白玉」とは真珠のことですか?

はい、日本の古典で真珠を指した呼び名です。『万葉集』などで涙や露に見立てて詠まれています。現代の和菓子の白玉とは無関係です。

基本データ

和名
パール(真珠)
英名
Pearl
別名
真珠(しんじゅ)
鉱物グループ
有機質宝石(炭酸カルシウム=アラゴナイト+コンキオリン)
白・銀・ピンク・ゴールド・ブラック
モース硬度
2.5〜4.5
主な産地
日本(アコヤ)、オーストラリア(白蝶)、タヒチ(黒蝶)、中国(淡水)

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更新日: 2026-08-13