卒業・就職祝い
そつぎょう・しゅうしょくいわい
卒業祝いと就職祝いはどちらも「次のステップへの門出を祝う」慶事で、水引は何度あっても良いことを意味する蝶結び5本の紅白を用います。表書きは目的に応じて「御卒業御祝」「御就職御祝」と明示し、まとめて「御祝」でも問題ありません。
卒業と就職が連続するタイミングでは、両方をまとめて「御祝」として一度に贈るか、家族内で重複を調整するのが一般的です。現金以外では、ビジネスバッグ・万年筆・名刺入れ・腕時計など、社会人として長く使える品が定番として喜ばれます。
表書きの選び方
水引の選び方と意味
繰り返してよい慶事に用いる蝶結び。次のステップへの門出を祝う。
卒業祝いは卒業式の2〜3週間前〜直後まで。就職祝いは内定後〜入社1〜2週間前まで。
卒業・就職祝いの書き方(表書き・名前・中袋)
表書きも名前も濃い黒の毛筆または筆ペンで書きます。ボールペンや万年筆は略式とされ、正式な場では避けるのが無難です。
上段の中央に表書き、下段の中央にやや小さめの字で贈り主の氏名をフルネームで書きます。連名は3名までが目安で、右から立場の高い順に並べます。
4名以上になる場合は代表者名を書き、その左下に小さく「外一同」と添え、全員の氏名は別紙に書いて中袋に入れます。中袋には表に金額を「金参萬円」のように旧字体(大字)で縦書きし、裏に住所と氏名を書きます。
旧字体を使うのは、後から数字を書き足して改ざんされるのを防ぐためです。
袋の選び方
卒業・就職祝いは3千〜1万円程度が中心で、水引が印刷された略式の袋で足ります。1万円を超えるなら水引が結ばれたものを選びます。
水引は蝶結び、紅白、5本が基本です。就職祝いを兼ねる場合は、社会人としての門出という意味合いから、装飾を抑えた落ち着いたデザインのほうが場に合います。
表書きは進学するなら「御入学御祝」、就職するなら「御就職御祝」と書き分けると、相手の状況に沿った丁寧な印象になります。
よくある間違い
最も多い間違いは、水引の結び方の選択です。一度きりが望ましい祝い事に蝶結びを使ってしまう例が後を絶ちません。
蝶結びは何度でも結び直せるため繰り返してよい祝い事に、結び切りはほどけないため繰り返さないほうがよい事柄に使います。次に多いのが、袋と金額が釣り合っていないケースです。
豪華な袋に少額を入れると、開けた相手が戸惑います。また、名字だけを書いて贈り主が特定できない、中袋に金額や住所を書き忘れる、といった実務的な抜けも頻繁に起こります。
相手が整理する場面を想像すると、書くべき項目が見えてきます。卒業と入学の両方に別々に贈ると相手に気を使わせます。
進学する場合はまとめて入学祝いとするほうがすっきりします。
マナー・注意点
- 進学と就職が連続する場合は「進学祝い」を優先するか合算するか、家庭で揃えるのが無難。
- 就職祝いの現金は新札で用意し、奇数額を基本に。
- 社会人として実用的な品物(ビジネスバッグ・腕時計・万年筆)も定番。
- 「縁起の悪い」連想がある品(櫛・ハンカチ等)を選ばない。
よくある質問
卒業祝いと進学祝い、両方贈るべき?
進学先がすぐに決まる場合は「進学祝い」に一本化するのが一般的です。卒業から進学までに間がある場合や、進学せず就職する場合は卒業祝いとして贈ります。
就職祝いに避けたほうがいい品は?
「縁を切る」を連想させる刃物・ハンカチ、「踏みつける」を連想する靴・靴下を目上に贈るのは避けるのが無難とされています。気にしない関係なら問題ありません。
祖父母から孫への卒業・就職祝いの相場は?
卒業祝い10,000〜30,000円、就職祝い30,000〜100,000円が一般的なレンジで、家庭の経済状況や付き合いの深さで大きく変動します。
卒業祝いと就職祝いは分けるべきですか?
分ける必要はありません。表書きを「御就職御祝」とすれば、卒業と就職の両方を祝う意味になります。社会人としての門出を祝う意味合いが強くなるため、卒業祝い単独より少し高めに設定されることもあります。
就職祝いの袋はどんなデザインがいいですか?
装飾を抑えた落ち着いたデザインが場に合います。社会人としての門出を祝う場面なので、華やかすぎるものより、水引と表書きが端正なものを選ぶと丁寧な印象になります。
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一覧へ →更新日: 2026-08-13