ニッチッチ
寿
婚礼(一度きりが望ましい慶事)

結婚祝い

けっこんいわい

結び切り水引 紅白 / 10本(重ねて両家の固い結びつきを表す)熨斗あり
表書き(第一選択)寿
水引結び切り・紅白
本数10本(重ねて両家の固い結びつきを表す)
熨斗あり(鮑のし)

結婚祝いは人生の慶事のうちでも特に格式の高いシーンで、水引は「ほどけない=二度と繰り返さない」を意味する結び切り(または鮑結び/あわじ結び)の10本掛けを用います。蝶結びは「何度あっても良い」ことを表すため、婚礼には用いません。

色は紅白を基本とし、より格式の高い席や高額包みでは金銀も選ばれます。表書きは「寿」が最も格調高く、続いて「御祝」「御結婚御祝」が一般的です。

「結婚御祝」と4字にすると縁起が悪いとされ、「御結婚御祝」と5字にするか「寿」を用います。金額は割り切れない奇数を基本に、4・9を避けるのが定番マナーです。

表書きの選び方

第一選択寿
他に使える表書き
御祝御結婚御祝御結婚祝

水引の選び方と意味

結び方
結び切り
紅白
本数
10本(重ねて両家の固い結びつきを表す)

ほどけない結びで「一度きりであってほしい」を意味し、婚礼に用いる。鮑結び(あわじ結び)も同様の意味で許容される。

渡すタイミング

挙式当日に受付で渡すのが一般的。当日参列しない場合は挙式1〜2か月前に贈る。

金額の目安

友人 3万円・親族 5〜10万円が一般的。詳細は「お祝い金相場辞典」を参照。

関係性別の詳細 → お祝い金相場辞典

結婚祝いの書き方(表書き・名前・中袋)

表書きも名前も濃い黒の毛筆または筆ペンで書きます。ボールペンや万年筆は略式とされ、正式な場では避けるのが無難です。

上段の中央に表書き、下段の中央にやや小さめの字で贈り主の氏名をフルネームで書きます。連名は3名までが目安で、右から立場の高い順に並べます。

4名以上になる場合は代表者名を書き、その左下に小さく「外一同」と添え、全員の氏名は別紙に書いて中袋に入れます。中袋には表に金額を「金参萬円」のように旧字体(大字)で縦書きし、裏に住所と氏名を書きます。

旧字体を使うのは、後から数字を書き足して改ざんされるのを防ぐためです。

袋の選び方

ご祝儀袋は「包む金額と袋の格を合わせる」のが原則です。3万円なら水引が立体的に結ばれた中〜上級の袋、5万円以上なら金銀の水引を使った豪華なものが釣り合います。

逆に1万円に対して豪華すぎる袋を選ぶと、開けたときに相手が戸惑うことになります。結婚祝いでは水引は必ず結び切りかあわじ結びを選び、本数は10本(5本×2)のものを使います。

10本は「両家が結ばれる」ことを表すとされ、婚礼だけの特別な本数です。袋の裏の折り返しは、下側を上に重ねます。

これは「幸せをすくい上げる」形とされ、弔事とは逆になります。

よくある間違い

最も多い間違いは、水引の結び方の選択です。一度きりが望ましい祝い事に蝶結びを使ってしまう例が後を絶ちません。

蝶結びは何度でも結び直せるため繰り返してよい祝い事に、結び切りはほどけないため繰り返さないほうがよい事柄に使います。次に多いのが、袋と金額が釣り合っていないケースです。

豪華な袋に少額を入れると、開けた相手が戸惑います。また、名字だけを書いて贈り主が特定できない、中袋に金額や住所を書き忘れる、といった実務的な抜けも頻繁に起こります。

相手が整理する場面を想像すると、書くべき項目が見えてきます。結婚祝いでは特に、蝶結びの袋を選んでしまう間違いが致命的です。

「何度あってもよい」という意味になるため、必ず結び切りかあわじ結びを選んでください。

マナー・注意点

  • 金額は「割り切れない奇数」を基本に。4(死)9(苦)は避ける。
  • 新札(ピン札)を用意する。折り目のあるお札は事前準備していない印象に。
  • お札は人物画が表(袋の上向き)になるよう揃えて入れる。
  • 袱紗(ふくさ)に包んで持参し、受付で取り出す。慶事は赤・朱・紫など暖色系。
  • 上包みの折り返しは「下を上にかぶせる」(慶事の折り方)。

よくある質問

結婚祝いの水引はなぜ10本?

5本一組の水引を2束重ねて10本にし、両家の固い結びつきを表現するためです。一般的な慶事の5本掛けより格式が高くなります。

「結婚御祝」と「御結婚御祝」どちらが正しい?

「結婚御祝」は4字となり「死」を連想させるため避けられます。「御結婚御祝」と5字にするか、最も無難な「寿」を用いるのが定番です。

蝶結びの水引で結婚祝いを渡してしまったら?

蝶結びは「何度繰り返しても良い」を意味するため婚礼には不適です。気付いた時点で結び切りに包み直し、まだ渡していなければ差し替えます。既に渡した場合は、後日改めて結び切りで贈り直すか、お詫びの一言を添えます。

ご祝儀袋の裏の折り返しはどちら向きですか?

慶事では下側を上に重ねます。「幸せをすくい上げる」形とされるためです。弔事では逆に上側を下に重ね、「悲しみを流す」形にします。この向きは間違えやすいので、渡す前に確認してください。

中袋の金額はなぜ旧字体で書くのですか?

後から数字を書き足して改ざんされるのを防ぐためです。「金参萬円」のように大字(だいじ)を使います。一・二・三ではなく壱・弐・参を用いるのが正式ですが、近年は普通の漢数字でも失礼にはあたらないとされています。

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更新日: 2026-08-13