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ターコイズ
天然石の名前・由来辞典

ターコイズ(トルコ石)

Turquoise 別名: トルコ石、土耳古石
画像出典: Wikimedia Commons
青〜青緑(黒い母岩模様=マトリックスあり)
グループリン酸塩鉱物(含水リン酸銅アルミニウム)
モース硬度5〜6
主な産地イラン(旧ペルシア)、アメリカ(南西部)

フランス語 turquoise(「トルコの」)が語源。実際の主要産地はペルシア(現イラン)でしたが、トルコを経由してヨーロッパへ伝わったため、この呼び名が定着しました。

なぜ「トルコ石」と呼ばれるの?

和名は「トルコ石」。ただしトルコで産出するわけではなく、ペルシャ(現在のイラン)産の石がトルコを経由してヨーロッパへ運ばれたため「トルコの石」と呼ばれるようになったものです。

英名 Turquoise もフランス語で「トルコの」を意味する語に由来し、和名はその直訳にあたります。漢字では「土耳古石」と当てられることもあります。

産地を誤って示す名前が定着した代表例です。

どのくらい硬い?

モース硬度 5〜6傷つきやすい
5〜6

2.5
硬貨
3.5
ガラス
5.5
水晶
7
ダイヤ
10

モース硬度は「傷の付きにくさ」の目安です。自分より硬いものには傷を付けられます (例: 硬度7の石は、硬度5.5のガラスでは傷つきません)。割れにくさ(靭性)とは別の指標で、硬くても衝撃で欠けることはあります。

ターコイズの見た目と見分け方

不透明で、青から緑まで幅があります。母岩の褐色や黒の網目模様が入るものは「スパイダーウェブ(蜘蛛の巣)」と呼ばれ、産地によって評価が分かれます。

アメリカ市場では網目のあるものが好まれる一方、ペルシャ産の網目のない濃い空色は最高級とされます。多孔質で表面がやや粉っぽく、磨いてもガラスのような強い光沢は出ません。

染色品は割れ目に色が濃く溜まる傾向があります。

ターコイズはどこで採れる?

📍 イラン(旧ペルシア)📍 アメリカ(南西部)📍 中国📍 エジプト(シナイ半島)

イラン(旧ペルシャ)のニシャプール鉱山は数千年の歴史を持ち、網目のない濃い空色を産出する最高級産地として知られます。アメリカではアリゾナ、ネバダ、ニューメキシコなどの鉱山が有名で、鉱山ごとに色や網目の特徴が異なり、産地名を冠して取引されます。

中国は現在の最大産出国のひとつですが、多くが安定化処理を経て流通します。エジプトのシナイ半島は最古級の採掘地です。

歴史・文化的背景

古代エジプトでは紀元前3000年頃のシナイ半島ですでに採掘され、ツタンカーメンの装飾にも使われました。アメリカ南西部のネイティブ・アメリカン(ナバホ・ズニ等)はシルバージュエリーと組み合わせる伝統工芸を発展させ、現在も代表的なターコイズの産地として知られます。

古代エジプトではシナイ半島で採掘され、ツタンカーメンの副葬品にも用いられました。アメリカ南西部の先住民にとっては特別な石で、銀細工と組み合わせたジュエリーは現在も文化を象徴する工芸品です。

ペルシャでは建築装飾のタイルに、チベットでは装身具や宗教具に用いられるなど、乾燥地帯の文化圏で広く珍重されてきました。

ターコイズと間違えられやすい石

安価な「ターコイズ」の多くは、白いハウライトやマグネサイトを青く染めたものです。また樹脂を染み込ませたスタビライズ処理品、粉末を固めた再生品も広く流通しています。

天然無処理のものは希少で高価です。青みの強いものと緑がかったものがありますが、これは産地の差に加え、経年で皮脂を吸って緑に寄る変化もあります。

よくある質問

トルコ石はトルコで採れるのですか?

採れません。ペルシャ(現在のイラン)産の石がトルコを経由してヨーロッパに伝わったため「トルコの石」と呼ばれるようになりました。主産地はイラン、アメリカ南西部、中国などです。

ターコイズが緑色なのは偽物ですか?

偽物とは限りません。産地によってもともと緑がかるものがあるほか、天然のターコイズは皮脂や油分を吸って青から緑へ変化します。古いターコイズが緑色をしているのはこのためです。

安いターコイズは何が違うのですか?

多くは白いハウライトなどを青く染めた別鉱物か、樹脂を染み込ませた処理品、粉末を固めた再生品です。天然無処理で色と硬さの揃ったものは希少なため高価になります。

基本データ

和名
ターコイズ
英名
Turquoise
別名
トルコ石、土耳古石
鉱物グループ
リン酸塩鉱物(含水リン酸銅アルミニウム)
青〜青緑(黒い母岩模様=マトリックスあり)
モース硬度
5〜6
主な産地
イラン(旧ペルシア)、アメリカ(南西部)、中国、エジプト(シナイ半島)

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更新日: 2026-08-13