
オパール(蛋白石)
サンスクリット語 upala(貴重な石)からギリシャ語 opallios を経て、ラテン語 opalus、英語 opal となりました。
なぜ「蛋白石」と呼ばれるの?
和名は「蛋白石(たんぱくせき)」。生卵の白身のような、半透明で乳白色の見た目に由来する名前です。
英名 Opal はサンスクリット語で宝石を意味する upala、あるいはギリシャ語 opallios(色の変化を見る)に遡るとされます。虹色が動いて見える現象は「遊色効果(プレイ・オブ・カラー)」と呼ばれ、地色が黒いものはブラックオパール、乳白色のものはホワイトオパール、遊色のないものはコモンオパールと呼び分けられます。
どのくらい硬い?
モース硬度 5.5〜6.5・日常使いに耐える2.5
3.5
5.5
7
10
モース硬度は「傷の付きにくさ」の目安です。自分より硬いものには傷を付けられます (例: 硬度7の石は、硬度5.5のガラスでは傷つきません)。割れにくさ(靭性)とは別の指標で、硬くても衝撃で欠けることはあります。
オパールの見た目と見分け方
地色と遊色の組み合わせで呼び分けられます。黒〜濃灰の地に虹色が浮かぶブラックオパールが最も高く評価され、乳白色の地のホワイトオパール、透明な地のウォーターオパールと続きます。
遊色の色味は赤が最も稀少で、青や緑は比較的よく見られます。遊色のないものはコモンオパールと呼ばれ、ピンクや青の不透明な石として流通します。
オパールはどこで採れる?
オーストラリアが世界の主要産地で、ライトニングリッジのブラックオパール、クーバーピディのホワイトオパールが知られます。エチオピアは2008年前後から良質なオパールを産出するようになり、市場に大きな変化をもたらしました。
エチオピア産の多くは水を吸う性質(ハイドロフェーン)を持つ点でオーストラリア産と異なります。メキシコからは橙色の火のようなファイアオパールが産出します。
歴史・文化的背景
古代ローマの博物誌家プリニウスは「すべての石の美しさを集めた宝石」と評しました。世界供給の95%以上がオーストラリア産で、特に「ブラックオパール」はニューサウスウェールズ州ライトニング・リッジが知られます。
微細なシリカ球の規則的配列が光を干渉させ、虹色の遊色を生み出します。
古代ローマでは全ての宝石の色を併せ持つ石として珍重され、博物誌にもその美しさが記されています。19世紀にウォルター・スコットの小説の影響でオパールに不吉なイメージが広まった時期がありましたが、これは文学作品から生まれた俗説にすぎません。
1900年前後にオーストラリアで大鉱床が見つかり、以後は同国が世界の主要産地となりました。10月の誕生石として知られます。
オパールと間違えられやすい石
「ダブレット」「トリプレット」と呼ばれる貼り合わせ品が広く流通しています。薄いオパールを黒い母岩やガラスに接着したもので、無垢の「ソリッドオパール」とは価値も耐久性も異なります。
またエチオピア産に多いハイドロフェーンは水を吸って透明度が変わる性質があり、オーストラリア産とは扱いが異なります。人工的に作られた合成オパールも流通しています。
よくある質問
オパールの和名は?
「蛋白石(たんぱくせき)」です。生卵の白身のような半透明で乳白色の外観に由来します。
オパールは不吉な石というのは本当ですか?
俗説です。19世紀の小説の影響で一時そうしたイメージが広まりましたが、それ以前のヨーロッパではむしろあらゆる宝石の色を持つ石として珍重されていました。根拠のある言い伝えではありません。
ダブレットオパールとは何ですか?
薄く切ったオパールを黒い母岩などに貼り合わせた加工品です。表面にさらに水晶を重ねたものはトリプレットと呼ばれます。無垢のソリッドオパールに比べて安価ですが、接着層があるため水に弱くなります。
基本データ
- 和名
- オパール
- 英名
- Opal
- 別名
- 蛋白石(たんぱくせき)
- 鉱物グループ
- 含水ケイ酸鉱物(SiO₂・nH₂O)
- 色
- 白・黒・透明地に、虹色の遊色(プレイ・オブ・カラー)
- モース硬度
- 5.5〜6.5
- 主な産地
- オーストラリア、エチオピア、メキシコ、ブラジル
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辞典一覧へ →更新日: 2026-08-13


