
サファイア(青玉)
ギリシャ語 sappheiros(青い石)に由来。鉱物としてはルビーと同じコランダムですが、赤以外の色をすべて「サファイア」と総称します。
なぜ「青玉」と呼ばれるの?
和名は「青玉(せいぎょく)」または「蒼玉(そうぎょく)」。青い玉という意味で、色をそのまま表した名前です。
鉱物名はコランダム(和名・鋼玉)で、ルビー以外のコランダムがすべてサファイアにあたります。したがって黄・桃・緑・無色のサファイアも存在し、これらは「ファンシーカラーサファイア」と総称されます。
英名 Sapphire はギリシャ語 sappheiros に由来しますが、古代のこの語はラピスラズリを指していたともいわれます。
どのくらい硬い?
モース硬度 9・非常に硬い2.5
3.5
5.5
7
10
モース硬度は「傷の付きにくさ」の目安です。自分より硬いものには傷を付けられます (例: 硬度7の石は、硬度5.5のガラスでは傷つきません)。割れにくさ(靭性)とは別の指標で、硬くても衝撃で欠けることはあります。
サファイアの見た目と見分け方
青が代表ですが、黄・桃・緑・橙・無色と色の幅は非常に広い宝石です。カシミール産の柔らかく澄んだ青は「コーンフラワーブルー」と呼ばれ最高評価とされます。
針状のルチル内包物が絹のように分布したものは「シルク」と呼ばれ、産地判定の手がかりになります。これが多いとカボションで六条の光が現れるスターサファイアになります。
サファイアはどこで採れる?
スリランカ(セイロン)は2000年以上前から知られる産地で、明るい青を産出します。インド・カシミール地方は19世紀末に短期間だけ産出し、その青は伝説的な評価を得ました。
ミャンマー、マダガスカル、タイ、オーストラリア、タンザニアも主要産地です。橙桃色のパパラチアはスリランカ産が特に評価されます。
歴史・文化的背景
中世ヨーロッパでは聖職者の指輪に好んで使われ、英国王室では1981年にダイアナ妃、2010年にキャサリン妃の婚約指輪にカシミール・サファイアが用いられたことで広く知られます。最高級とされる「カシミール・サファイア」は19世紀末に短期間しか採掘されなかったため、現在は極めて希少です。
中世ヨーロッパでは天の色を映す石として聖職者の指輪に用いられました。スリランカ(セイロン)は2000年以上前から産地として知られ、カシミール産の柔らかな青は「コーンフラワーブルー」と呼ばれて最高評価を受けます。
1981年にダイアナ妃の婚約指輪に用いられ、後にキャサリン妃へ受け継がれたことでも広く知られています。9月の誕生石です。
サファイアと間違えられやすい石
古代の文献に見える「サッペイロス」は現在のラピスラズリを指した可能性が指摘されており、名前の指す対象が歴史的に移り変わった例です。現在では青いスピネル、タンザナイト、合成サファイアとの識別が問題になります。
また市場のサファイアの大多数は加熱処理されており、拡散処理や充填処理が施されたものもあります。
よくある質問
サファイアの和名は?
「青玉(せいぎょく)」または「蒼玉(そうぎょく)」です。鉱物としてはコランダム(和名・鋼玉)で、ルビー以外のコランダムがサファイアにあたります。
青くないサファイアはありますか?
あります。コランダムのうち赤いものだけがルビーで、それ以外はすべてサファイアです。黄・桃・緑・無色などがあり、ファンシーカラーサファイアと総称されます。
サファイアという名前は昔ラピスラズリを指していたのですか?
そうした指摘があります。古代ギリシャ語の sappheiros は現在のラピスラズリを指していた可能性が高いとされ、名前の指す対象が歴史の中で移り変わった例と考えられています。
基本データ
- 和名
- サファイア
- 英名
- Sapphire
- 別名
- 青玉(せいぎょく)、蒼玉
- 鉱物グループ
- コランダム(酸化アルミニウム)/ルビーと同じ鉱物の赤以外
- 色
- 青が代表的(ピンク・黄・無色など多色)
- モース硬度
- 9
- 主な産地
- カシミール、ミャンマー、スリランカ、マダガスカル、オーストラリア
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辞典一覧へ →更新日: 2026-08-13


