
9月の誕生石
9月の誕生石サファイアは、深く澄んだ青が印象的な宝石です。鉱物としてはコランダムで、赤ければルビー、それ以外の色はサファイアと総称されます(ピンクや黄、無色のファンシーサファイアも)。
「慈愛」「誠実」「徳望」を象徴し、英国王室の婚約指輪にも選ばれてきました。硬度9で日常使いにも強い宝石です。
サファイアの名前の由来・背景
ギリシャ語 sappheiros(青い石)に由来。ルビーと同じコランダムで、青系がサファイアと呼ばれます。
なぜ9月の誕生石はサファイアなの?
9月にサファイアが割り当てられた背景には、中世ヨーロッパでこの石が天の色を映すものとされ、聖職者の指輪に用いられてきた歴史があります。誠実さや信頼を表す色として扱われてきたことが、誕生石の一覧に早くから組み込まれた理由と考えられます。
ただし9月という特定の月に結び付ける明確な根拠は記録に残っていません。1981年にダイアナ妃の婚約指輪に使われ、後にキャサリン妃へ受け継がれたことで、現代でも広く知られる宝石となっています。
サファイアを身に着ける前に知っておきたいこと
サファイアはコランダムのうち赤以外のもので、モース硬度9・劈開なしと、天然石の中で最も扱いやすい部類に入ります。水・塩・洗剤・日光のいずれにも侵されず、一般に超音波洗浄も可能です。
注意点は処理で、市場の大多数は加熱処理を受けており、一部には表面近くだけを着色する拡散処理や、ひびにガラスを充填した処理品もあります。これらは超音波や加熱で状態が変わるため、処理内容が分からない場合は手洗いにとどめるのが安全です。
贈るときの選び方
サファイアは青の濃さと澄み具合で価値が決まり、カシミール産の柔らかな青は最高評価とされます。青以外にも黄・桃・緑・無色があり、これらはファンシーカラーサファイアと呼ばれて青より手が届きやすい価格帯のものもあります。
硬度9で傷が付きにくく、日常的に着ける指輪にも安心して使えます。ただし他の宝石を傷つける側になるため、保管は個別に分けるよう伝えておくと親切です。
9月のその他の誕生石
- クンツァイト
9月の誕生石には、サファイアのほかにクンツァイトが定められています。クンツァイトはスポジュメンという鉱物の淡い桃色の変種で、やわらかな色合いが特徴です。
ただし明瞭な劈開があって割れやすく、さらに強い光に長時間さらされると退色するという弱点があります。丈夫なサファイアとは対照的に、扱いに配慮が必要な石です。
日本では複数の石が伝統的に1つの月の誕生石に選ばれている場合があります(2021年改訂で追加された石を含む)。
贈り方のコツ
落ち着いた青は知的で誠実な印象を与え、男女問わず喜ばれます。誕生月の意味を込めた婚約指輪としても人気です。
関連
よくある質問
ピンクサファイアもサファイアですか?
はい、コランダムのうち赤以外の色をすべてサファイアと呼ぶため、ピンクや黄色、無色(ホワイト)もサファイアの仲間です。
青くないサファイアもありますか?
あります。コランダムのうち赤いものだけがルビーで、それ以外はすべてサファイアです。黄・桃・緑・無色などがあり、ファンシーカラーサファイアと総称されます。青より手が届きやすい価格帯のものもあります。
サファイアは超音波洗浄できますか?
無処理または加熱処理のみなら一般に可能です。ただし拡散処理や充填処理が施された個体では状態が変わることがあります。処理内容が分からない場合は、中性洗剤と柔らかいブラシでの手洗いが安全です。
9月の誕生石はサファイアだけですか?
日本の誕生石表では、サファイアのほかにクンツァイトも9月の誕生石とされています。クンツァイトは淡い桃色が魅力ですが、劈開があり割れやすく、強い光で退色する点に注意が必要です。
更新日: 2026-08-13