
ルビー(紅玉)
ラテン語 ruber(赤)に由来します。鉱物としてはサファイアと同じコランダムですが、クロムを含み赤く発色した個体だけを特別に「ルビー」と呼びます。
なぜ「紅玉」と呼ばれるの?
和名は「紅玉(こうぎょく)」。紅い玉という意味で、色をそのまま表した名前です。
鉱物としてはコランダムで、和名を「鋼玉(こうぎょく)」といいます。紅玉と鋼玉は同じ読みになるため、文脈で区別されます。
英名 Ruby はラテン語で赤を意味する ruber に由来します。コランダムのうち赤いものだけがルビーと呼ばれ、それ以外の色はすべてサファイアに分類されます。
どのくらい硬い?
モース硬度 9・非常に硬い2.5
3.5
5.5
7
10
モース硬度は「傷の付きにくさ」の目安です。自分より硬いものには傷を付けられます (例: 硬度7の石は、硬度5.5のガラスでは傷つきません)。割れにくさ(靭性)とは別の指標で、硬くても衝撃で欠けることはあります。
ルビーの見た目と見分け方
鮮やかな赤から、やや紫を帯びた赤まで幅があります。ミャンマー・モゴック産の濃く鮮やかな赤は「ピジョンブラッド」と呼ばれ最高評価とされます。
クロムによる蛍光を持つため、日光や紫外線を含む照明の下で赤みが増して見えるのが特徴です。針状のルチル内包物が集まると、カボションに磨いたときに六条の光が現れるスタールビーになります。
ルビーはどこで採れる?
ミャンマーのモゴック地方は数百年にわたる名産地で、最高品質のルビーを産出してきました。タイやカンボジアの国境地帯も歴史ある産地です。
近年はモザンビークが主要な供給地となり、大粒で品質の高いものが産出しています。スリランカ、マダガスカル、ベトナム、タンザニアからも産出します。
歴史・文化的背景
古代インドのサンスクリット文献に「宝石の王(ratnaraj)」と記され、長く最高位の宝石とされてきました。ミャンマー・モゴック地方は数百年にわたるルビーの伝統的産地で、最上級の深紅は「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」と呼ばれます。
硬度9はダイヤモンドに次ぐ硬さで、日常使いに強い宝石です。
サンスクリット語で「宝石の王」を意味する語で呼ばれ、インドでは古くから最高位の宝石とされてきました。ミャンマーのモゴック地方は数百年にわたる名産地で、そこで採れる濃赤色は「ピジョンブラッド(鳩の血)」と呼ばれ最高品質の代名詞となっています。
7月の誕生石であり、結婚40周年の記念石ともされます。
ルビーと間違えられやすい石
かつては赤い石が一括してルビーと呼ばれ、有名な「黒太子のルビー」(英国王室の宝物)は実際にはスピネルであることが後に判明しています。現在もスピネル、ガーネット、赤いトルマリンとの識別には鑑別が必要です。
さらに市場には鉛ガラスを充填して見た目を改善した処理品が多く、無処理品との価値差が非常に大きい点にも注意が必要です。
よくある質問
ルビーの和名は?
「紅玉(こうぎょく)」です。鉱物としてはコランダム(和名・鋼玉)で、そのうち赤いものだけがルビーと呼ばれます。
ルビーとサファイアは同じ鉱物ですか?
同じコランダムです。クロムによって赤く発色したものをルビー、それ以外の色(青・黄・桃・緑など)をすべてサファイアと呼び分けます。
「黒太子のルビー」がルビーではないというのは本当?
本当です。英国王室に伝わるこの有名な赤い宝石は、後の鑑別でスピネルであることが判明しました。かつては赤い宝石が総称としてルビーと呼ばれていたためです。
スタールビーとはどんなルビーですか?
内部に針状のルチル内包物が三方向に規則的に並んでいるルビーを、カボション(丸磨き)に仕上げると、光を当てたときに六条の光の筋が星のように浮かびます。これをスタールビーと呼びます。透明度は下がりますが、星がはっきりと中心に出るものは高く評価されます。
基本データ
- 和名
- ルビー
- 英名
- Ruby
- 別名
- 紅玉(こうぎょく)
- 鉱物グループ
- コランダム(酸化アルミニウム)/サファイアと同じ鉱物の赤色変種
- 色
- 赤(最高級は「ピジョン・ブラッド」と呼ばれる深紅)
- モース硬度
- 9
- 主な産地
- ミャンマー(モゴック)、モザンビーク、タイ、スリランカ
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辞典一覧へ →更新日: 2026-08-13


