瑠璃色
るりいろ
Lapis lazuli blue
瑠璃色は仏教の七宝のひとつ「瑠璃(るり/ラピスラズリ)」に由来する、深く鮮やかな青色です。古来からアフガニスタン産のラピスラズリは「天空の石」として珍重され、シルクロード経由で日本にも伝わりました。色名としては平安期の物語に登場し、高貴・神秘を象徴する色として扱われてきました。同じ青系の群青色(よりやや明るく紫味)、紺色(より暗く落ち着く)とは色味で区別されます。現代では深く澄んだ青を指す美しい和語として、装飾品・印刷・工芸の色指定に用いられます。瑠璃色は、日本語で青を表す色名の中でも最上級の位置にあります。仏教の七宝という宗教的な権威と、ラピスラズリという希少な宝石の実体、その両方を背景に持つためです。単に色相を指すだけでなく、価値の高さまで含意する色名といえます。
なぜ「瑠璃色」という名前なの?
宝石の瑠璃(ラピスラズリ)の色にちなむ色名です。瑠璃はサンスクリット語の音写に由来し、仏教で最も貴い七つの宝「七宝」のひとつに数えられます。
深く鮮やかな青を指し、日本語で最上級の青を表す色名として定着しています。
瑠璃色の歴史と作り方
ラピスラズリはシルクロードを通じて日本にもたらされ、正倉院宝物にも瑠璃製品が納められています。経典に登場する「瑠璃」が高貴さや清浄の象徴として扱われたことから、色名にも神秘的な響きが伴うようになりました。
日本画では群青(ラピスラズリを砕いた顔料)が使われ、深い青を表現してきました。
こんな場面で使われる
- ガラス工芸・七宝焼
- 古典的な袷の地色
- 高貴さを表す色
- 鳥(オオルリ・カワセミ)の青の表現
ガラス工芸や七宝焼、高級感を出したい装丁やパッケージに用いられます。オオルリやカワセミの青を表現する言葉としても使われます。
白や金と組み合わせると気品が際立ち、Webデザインでは信頼感を演出する濃紺の代替として使えます。
瑠璃色に合う色・配色のコツ
白・金と合わせると気品が際立ち、装丁や高級パッケージの定番配色になります。銀と合わせると涼やかに、朱を差すと強い対比が生まれます。
同系の群青色や紺色と重ねると青のグラデーションが作れます。暗い色なので、文字色として使う場合は背景を十分明るくしてください。
瑠璃色と似た色の違い
群青色は瑠璃色よりやや明るく紫みが強い青です。紺色はより暗く沈んだ青で、落ち着いた印象になります。
浅葱色は緑みを帯びた淡い青なので、瑠璃色とは対極に位置します。
よくある質問
瑠璃色とラピスラズリは同じですか?
瑠璃はラピスラズリの和名なので、瑠璃色はその石の青を写した色名です。ただし「瑠璃」単独では石を指すことが多く、「瑠璃色」といえば色を指すのが一般的です。
瑠璃色と群青色はどう違いますか?
群青色のほうがやや明るく紫みが強い青です。どちらもラピスラズリに由来する色ですが、群青は顔料としての名前、瑠璃色は石そのものの色を指す点でも成り立ちが異なります。
「瑠璃」は仏教と関係がありますか?
あります。瑠璃は仏教で最も貴い七つの宝「七宝」のひとつに数えられ、経典にもたびたび登場します。高貴さや清浄の象徴として扱われてきました。
瑠璃色のHEX値は決まっていますか?
一つに定まってはいません。伝統色のHEX値は慣用値で、参考資料によって数値に幅があります。瑠璃色は資料によって群青寄り・紺寄りに揺れることがあるため、用途に応じて色見本で確認してください。
この色の名前の由来になった石
「瑠璃色」は天然石「ラピスラズリ(瑠璃)」の色に由来する色名です。石そのものの語源・歴史や、 水洗いの可否を含むお手入れ方法は次のページで解説しています。
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一覧へ →更新日: 2026-08-13