群青色
ぐんじょういろ
Ultramarine
群青色は天然鉱物のラピスラズリを粉末にした顔料「群青(ぐんじょう)」の色で、瑠璃色と原料は同じですが、絵具として用いた際のやや明るく紫味のある青を指します。日本画では空・水・波を描く欠かせない色で、伊藤若冲・葛飾北斎などの作品にも群青の使用が見られます。西洋ではウルトラマリンと呼ばれ、ルネサンス期には金と同等の価値があったほど高価な顔料でした。現代は人工顔料で再現され、入手しやすくなっています。群青色は、色名でありながら同時に画材の名前でもあります。日本画では粒子の粗さで番号が振られ、番号が小さいほど粗く濃い色になります。つまり群青は一つの色ではなく、粒度によって連続的に変化する色の帯として扱われてきました。
なぜ「群青色」という名前なの?
鉱物のラピスラズリを砕いて作る顔料「群青(ぐんじょう)」の色です。「群がる青」という字のとおり、粒子が集まって深い青を成す様子を表しています。
日本画で使われる岩絵具の代表的な青で、粒子の粗さによって色の濃淡が変わるのが特徴です。
群青色の歴史と作り方
ラピスラズリを原料とする青色顔料は、ヨーロッパでは「ウルトラマリン(海を越えてきたもの)」と呼ばれ、金に匹敵する高価な絵具でした。日本画でも群青は最上級の青として扱われ、仏画や障壁画に用いられています。
19世紀に人工ウルトラマリンが合成されて以降は安価になり、広く使われるようになりました。
こんな場面で使われる
- 日本画の青い顔料
- 波・空・水を描く画材
- 寺院の天井画・装飾
- 深く豊かな青を表したい配色
日本画・岩絵具、和風の装丁やパッケージに用いられます。深く落ち着いた青なので、伝統や格式を表現したい場面に適しています。
金や朱と組み合わせると、日本的な色彩構成になります。
群青色に合う色・配色のコツ
金・朱と合わせると日本画的な色彩構成になります。白と合わせると青の深みが際立ち、墨色と合わせると重厚になります。
同系の瑠璃色・白群と重ねて濃淡を作るのが岩絵具の伝統的な使い方です。彩度が高いため、暖色を差す場合は面積を絞ると調和します。
群青色と似た色の違い
瑠璃色よりやや明るく紫みが強いのが群青色です。紺色はより暗く沈み、藍色は緑みを帯びます。
同じ顔料由来でも粒子の細かさで色が変わり、細かいものは「白群(びゃくぐん)」と呼ばれる淡い青緑になります。
よくある質問
群青色とウルトラマリンは同じ色ですか?
由来は同じで、どちらもラピスラズリを原料とする青色顔料の色です。ウルトラマリンは「海を越えてきたもの」を意味するヨーロッパでの呼び名で、和名が群青にあたります。
群青は日本画でどう使われますか?
岩絵具として使われます。ラピスラズリなどを砕いた粒子をにかわで定着させるため、粒子の粗さによって濃淡が変わります。粗いほど濃く、細かいほど淡くなります。
白群とは何ですか?
群青の粒子をさらに細かく砕いたもので、淡い青緑色になります。同じ原料でも粒度によって色名が分かれるのが、岩絵具の特徴です。
群青は今でも高価ですか?
天然のラピスラズリを原料とする岩絵具は現在も高価です。ただし19世紀に人工ウルトラマリンが合成されて以降、一般的な絵具や印刷の青は安価になりました。日本画では今も天然群青が使われています。
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一覧へ →更新日: 2026-08-13