浅葱色
あさぎいろ
Pale leek green-blue
浅葱色は葱の若い葉のような、薄い藍色がかった青緑色です。藍染において「浅葱」は藍を薄く染め重ねた段階の色で、江戸期には田舎臭い色(「浅葱裏」が田舎武士を揶揄する語にもなった)とされた時期もありました。一方、新撰組の隊服の羽織色として有名で、現代では新撰組のイメージカラーとして広く認知されています。さわやかで涼しげな印象から、夏の装い・浴衣・夏のグラフィックデザインで重宝される色です。浅葱色は、藍染めという一つの技法から生まれた色名の体系の中に位置づけられます。染める回数という工程の違いがそのまま色名の違いになっており、色を「状態」として捉える日本の色彩観がよく表れた例です。同じ藍甕から、これだけ多くの色名が生まれたことになります。
なぜ「浅葱色」という名前なの?
植物の浅葱(あさつき)の葉の色にちなむ色名で、薄い藍色を指します。「浅い葱(ねぎ)の色」という意味で、緑がかった淡い青緑を表します。
藍染めの染め回数が少ない段階の色でもあり、藍の濃淡を表す色名の体系の中で、最も薄い側に位置します。
浅葱色の歴史と作り方
藍染めは染める回数によって色が濃くなり、薄いほうから水浅葱、浅葱、縹(はなだ)、藍、紺と呼び分けられました。江戸時代、参勤交代で江戸に出てきた武士が浅葱色の裏地の着物を着ていたことから、野暮な田舎者を指す「浅葱裏」という言葉が生まれました。
また新選組の隊服の色としても知られています。
こんな場面で使われる
- 新撰組の羽織の色として有名
- 藍染の浅い色合い
- 夏の和装・浴衣
- 現代では清涼感のあるアクセントカラー
夏の和装、手ぬぐい、暖簾に使われます。涼しげな印象を与えるため、夏の季節商品や清涼感を出したいデザインに適しています。
白との組み合わせが最も爽やかで、藍染めの伝統的な配色でもあります。
浅葱色に合う色・配色のコツ
白との組み合わせが最も爽やかで、藍染めの伝統的な配色でもあります。濃紺を重ねると藍の濃淡で奥行きが出ます。
生成りと合わせると夏の装いらしくなり、墨色を差すと引き締まります。暖色と合わせるなら、彩度を抑えた蒲色や柿色が穏やかにまとまります。
浅葱色と似た色の違い
藍染めの濃淡では、水浅葱<浅葱<縹<藍<紺の順に濃くなります。空色は浅葱より青みが強く緑みが少ない色です。
青磁色は浅葱に近いものの、より緑寄りで淡い印象になります。
よくある質問
新撰組の羽織はなぜ浅葱色?
浅葱色は当時としては「裏地に使われる地味な色」で、田舎臭いと揶揄されることもありました。新撰組が浅葱色の羽織を採用した理由には「忠臣蔵の四十七士に倣った」など諸説あります。
浅葱色はどう読みますか?
「あさぎいろ」と読みます。「浅黄色(あさぎいろ)」と表記されることもありますが、本来は葱の葉に由来する青緑系の色で、黄色系の「浅黄」とは別の色です。
新選組の羽織は浅葱色ですか?
そう伝えられています。浅葱色の羽織に白の山形模様を配した隊服が知られており、時代劇などでもこの配色で描かれることが一般的です。
「浅葱裏」とはどういう意味ですか?
江戸時代、地方から出てきた武士が浅葱色の裏地の着物を着ていたことから、野暮な田舎者を指す言葉として使われました。江戸っ子が地方出身者をからかう表現です。
藍染めの色名にはどんな段階がありますか?
薄いほうから水浅葱、浅葱、縹(はなだ)、藍、紺と呼び分けられます。染める回数が増えるほど濃くなり、それぞれに固有の色名が与えられている点が、日本の色文化の細やかさを示しています。
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一覧へ →更新日: 2026-08-13