
ペリドットのお手入れ
短時間なら可。浸け置きは避ける
長時間の直射日光は避ける
振動で割れる恐れ。使用不可
塩は表面を傷めるため不可
化学的にデリケートな緑石。汗・酸・急な温度変化に弱く、超音波・蒸気洗浄は厳禁です。
お手入れのポイント
硬度はあるものの化学的耐性が低く、酸(汗・果汁・洗剤含む)で表面が侵されます。急な温度変化や蒸気洗浄でひびが入ることがあり、超音波は厳禁。
汚れは中性洗剤を薄めたぬるま湯で短時間に。
どのくらい硬い?
モース硬度 6.5〜7・日常使いに耐える2.5
3.5
5.5
7
10
モース硬度は「傷の付きにくさ」の目安です。自分より硬いものには傷を付けられます (例: 硬度7の石は、硬度5.5のガラスでは傷つきません)。割れにくさ(靭性)とは別の指標で、硬くても衝撃で欠けることはあります。
ペリドットはどんな石?
ペリドットは、鉄とマグネシウムを含むケイ酸塩鉱物オリビン(かんらん石)の宝石質のもので、和名を橄欖石といいます。地球のマントルを構成する主要鉱物で、火山活動によって地表にもたらされます。
隕石の中から見つかることもある珍しい宝石です。色は必ずオリーブグリーン系で、含まれる鉄の量によって黄緑から濃い緑まで変化します。
モース硬度6.5〜7、主産地はミャンマー・パキスタン・アメリカ・中国です。
なぜペリドットは水洗いを避けるの?
ペリドットは「硬度の数字ほど丈夫ではない」典型例です。硬度6.5〜7は水晶並みですが、化学的耐性が低く、酸に弱いという明確な弱点があります。
人の汗、果汁、酢、洗剤に含まれるわずかな酸でも表面が侵され、光沢が失われます。さらに熱膨張率が大きく、急激な温度変化で内部にひびが入りやすい性質があります。
蒸気洗浄が厳禁とされるのはこのためです。超音波も、内包物が多いことと相まって破損リスクが高いため業界で非推奨とされています。
日光による退色はほとんどありません。
ペリドットのお手入れ手順
- 着用後は柔らかい布で汗を拭き取る(酸による侵食を防ぐ最重要工程)
- 汚れが残る場合は、ぬるま湯に中性洗剤をごく薄めて短時間だけ洗う
- 真水で手早くすすぐ(浸け置きしない)
- 柔らかい布ですぐに水気を拭き取り、常温で乾かす
保管方法
個別の布袋に入れ、他の石とぶつからないよう保管します。硬度は中程度なので、水晶より硬い石とは分けてください。
温度変化に弱いため、窓辺や暖房の近く、夏の車内など温度が大きく振れる場所は避けます。汗が付いたまま長期保管すると表面が曇るので、しまう前に必ず拭き取る習慣をつけてください。
ペリドットは「使った日に拭くかどうか」で寿命が大きく変わる石です。
やってはいけないこと
- 超音波洗浄・スチーム洗浄(業界で非推奨)
- 急激な温度変化(熱湯・氷水・暖房の直風)
- 汗を付けたままの放置、果汁・酢・洗剤との接触
- 長時間の浸け置き
変色・曇り・ひびが出たときは?
表面が白く曇り光沢が鈍った場合は、汗や酸で侵された状態です。軽度なら専門店の再研磨で改善しますが、進行すると研磨量が増えて石が小さくなります。
内部に虹色の反射やひびが見えた場合は、温度変化か衝撃で割れが入っています。ペリドットは熱に弱いため、宝飾修理でロウ付けなどの加熱作業を行う際は必ず石を外してもらうよう依頼してください。
ケア・保管のコツ
- 汗をかいたら使用後にすぐ拭く
- 蒸気洗浄・超音波洗浄は使わない
- 急な温度変化(熱湯・氷水)を避ける
よくある質問
ペリドットを超音波で洗ってはいけないのはなぜ?
硬度は6.5〜7ありますが、内包物が多く、熱膨張率が大きいため温度変化に弱い石です。超音波洗浄機の振動と発熱の組み合わせでひびが入る・破損するリスクが高く、宝石業界では明確に非推奨とされています。手洗いを選んでください。
ペリドットは水洗いできますか?
短時間なら可能ですが、浸け置きは避けてください。水そのものより問題なのは酸で、洗剤は必ず中性のものをごく薄めて使い、すぐにすすいで拭き取ります。手早く済ませるのがコツです。
汗をかく夏に着けても大丈夫?
着けた日にきちんと拭くことが条件です。ペリドットは酸に弱く、汗が付いたまま放置すると表面が曇ります。夏場やスポーツ時は外すのが理想ですが、着けた場合は帰宅後すぐ柔らかい布で拭き取ってください。
オリーブ色以外のペリドットはありますか?
ありません。ペリドットは必ずオリーブグリーン系で、これは含まれる鉄に由来する固有の色です。黄緑寄りから濃い緑まで幅はありますが、赤や青のペリドットは存在しません。緑以外の色で売られている場合は別の鉱物です。
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更新日: 2026-08-02


