ニッチッチ
和色

桜色

さくらいろ

Cherry blossom pink

由来 桜の花びらに由来する、ごく淡い紅色。
HEX#FEF4F4
RGB254, 244, 244
HSL0°, 83%, 98%
カテゴリ🇯🇵 和色

桜色は日本人が古くから愛してきた淡い紅色で、染色名としては平安時代の文献にも登場します。実際の桜(ソメイヨシノ)の花びらより、やや赤みを増した「理想化された桜の色」として定着しているのが特徴です。淡くやさしい色合いから、春の装い・和菓子・赤ちゃん向けアイテム・ブライダルの装飾色として広く使われます。同じ桜系でも、より赤味の強いものを「桜鼠」「灰桜」、青味を帯びたものを「薄桜」と呼び分ける伝統があります。

なぜ「桜色」という名前なの?

桜の花びらの色にちなむ名前です。ただし実際のソメイヨシノの花びらより、やや赤みを強めた「理想化された桜の色」として定着している点が特徴です。

花が散る前の、満開時のほのかな紅を写し取った色といえます。色名としての「桜」は平安期の文献にも見え、襲(かさね)の色目にも「桜」があり、表を白、裏を赤にして重ねることで淡い紅色を表現しました。

桜色の歴史と作り方

平安時代の装束では、布を重ねて色を作る「襲の色目」の技法が発達しました。桜の襲は白と赤(または紅梅)を重ね、透けて見える淡い紅を桜に見立てたものです。

染色としては紅花や蘇芳を薄く染めて表現しました。江戸期には桜鼠・灰桜など、桜を基準にした派生色名が数多く生まれ、日本人が桜色をいかに細かく見分けてきたかがうかがえます。

こんな場面で使われる

  • 春の和装・帯揚げ
  • 和紙・封筒の地色
  • ベビーアイテム・ブライダル装飾
  • 和菓子の上生菓子

春の和装の帯揚げや小物、和菓子の上生菓子、和紙や封筒の地色に使われます。淡く主張しない色なので、広い面積に使っても圧迫感がありません。

ブライドルやベビー用品の配色にも定番で、Webデザインでは背景色や区切りのアクセントとして使うと柔らかい印象になります。文字色に使うとコントラストが不足するため、背景側で使うのが基本です。

桜色に合う色・配色のコツ

白・生成りと合わせると清潔感が出て、春の装いの基本形になります。若草色や薄緑と組み合わせると桜と新芽の対比になり、季節感がはっきりします。

濃い色を差すなら墨色や濃紺が引き締め役として有効です。避けたいのは同じ淡さの黄やクリーム色との組み合わせで、輪郭がぼやけて印象が弱くなります。

文字色としては視認性が足りないため、必ず背景側で使ってください。

桜色と似た色の違い

同じ桜系でも、灰色を帯びた「桜鼠」、より赤みの強い「桜色」、青みを帯びた「薄桜」と呼び分けられます。洋色のライトピンクと比べると、桜色のほうが白に近く彩度が低いのが特徴です。

紅梅色は桜色より濃く赤みが強い色で、同じ春の色でも印象がはっきり異なります。

よくある質問

桜色とピンクは同じ色?

ほぼ同じ色相ですが、桜色は「より白寄りで儚い」印象、洋色のピンク(ライトピンク)はもう少し彩度が高い印象です。ピンク色は外来語、桜色は和の文脈で使い分けられます。

桜色とピンクは同じ色ですか?

色相としては近いですが、桜色のほうが白に寄っていて彩度が低く、より儚い印象です。ピンクは外来語で洋色の文脈、桜色は和の文脈で使い分けられます。

桜色は実際の桜の花びらの色ですか?

厳密には異なります。ソメイヨシノの花びらは咲いた直後こそ淡い紅を帯びますが、満開時はほぼ白に近くなります。色名としての桜色は、その紅みを理想化して強めたものです。

桜鼠・灰桜との違いは?

どちらも桜色に灰色を混ぜた色で、江戸期に流行した「四十八茶百鼠」の流れで生まれた色名です。桜色より落ち着いた印象になり、大人向けの装いに用いられます。

桜色のHEX値は決まっていますか?

一つに定まってはいません。日本の伝統色のHEX値は「慣用値」で、参考資料によって数値に幅があります。JIS Z8102に収載されている色は公式値がありますが、それ以外は出典によって差が出ます。厳密な色管理が必要な印刷物では、必ず色見本で確認してください。

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更新日: 2026-08-13