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和色

利休鼠

りきゅうねずみ

Rikyu gray

由来 茶人・千利休が好んだとされる、薄緑がかった鼠色。
HEX#888E7E
RGB136, 142, 126
HSL83°, 7%, 53%
カテゴリ🇯🇵 和色

利休鼠は安土桃山期の茶人・千利休が好んだとされる、緑味を帯びた薄い鼠色です。江戸期の「四十八茶百鼠」の系統に属し、茶の湯の侘び寂びの美意識を体現する色として知られます。実際に利休本人が用いたかは諸説ありますが、利休の名を冠することで侘びた品格を表す色名として定着しました。彩度を極限まで抑えた中性的な色のため、現代でもシックなインテリア・茶道具・和装の地色として愛好されています。利休鼠は、無彩色に近い色にあえて名前を与えた点が特徴的です。灰色を「鼠」と呼び、そこに緑みや青みの違いを見出して細かく呼び分けた文化は世界的にも珍しく、日本の色彩感覚の繊細さを示す代表例として語られます。

なぜ「利休鼠」という名前なの?

茶人の千利休にちなむ「利休」と、鼠色を組み合わせた色名です。緑みを帯びた灰色を指します。

利休の名を冠する色名には利休茶・利休白茶などがあり、いずれも茶の湯の精神である「侘び寂び」にふさわしい、渋く落ち着いた色調に付けられました。ただし利休自身が好んだ色という確証はありません。

利休鼠の歴史と作り方

江戸時代、奢侈禁止令によって派手な色が制限された結果、茶系と鼠系の微妙な違いを楽しむ文化が生まれました。これを「四十八茶百鼠」と呼び、実際には百をはるかに超える色名が作られています。

利休鼠はその代表格で、北原白秋の詩「城ヶ島の雨」に「利休鼠の雨がふる」という一節があることでも知られています。

こんな場面で使われる

  • 茶道具・茶室の演出色
  • 侘び寂びの表現
  • シックな和装の地色
  • モノトーン基調の差し色

和装、茶道具、和モダンなインテリアや装丁に使われます。無彩色に近いため他の色を邪魔せず、背景色として優秀です。

朱や金を差すと、対比で鮮やかさが際立ちます。

利休鼠に合う色・配色のコツ

朱や金を差すと、無彩色に近い地の上で対比が際立ちます。白や生成りと合わせると静かで洗練された印象になり、墨色と重ねると濃淡が作れます。

他の色を邪魔しないため背景色として優秀です。同程度の明度の色と並べると輪郭が消えるので、明度差をつけてください。

利休鼠と似た色の違い

単なる鼠色(灰色)に緑みが加わったのが利休鼠です。銀鼠はより明るく青みを帯び、藍鼠は青みが強くなります。

利休茶は同じ利休の名を冠しますが、こちらは茶系で緑みを帯びた薄茶を指します。

よくある質問

利休鼠はどんな色ですか?

緑みを帯びた灰色です。無彩色に近い落ち着いた色調で、茶の湯の侘び寂びの美意識に合う色として江戸期に好まれました。

千利休が好んだ色なのですか?

利休の名を冠していますが、本人が好んだという確証はありません。茶の湯の精神にふさわしい渋い色調に、権威づけとして利休の名が用いられたと考えられています。

「四十八茶百鼠」とは何ですか?

江戸時代、奢侈禁止令で派手な色が制限された結果、茶系と鼠系の微妙な違いを楽しむ文化が生まれ、多数の色名が作られたことを指す言葉です。実際には百をはるかに超える色名があります。

「利休鼠の雨がふる」とは?

北原白秋の詩「城ヶ島の雨」の一節です。緑みを帯びた灰色の雨という表現で、利休鼠という色名を広く知らしめた作品として知られています。

利休を冠する色名は他にもありますか?

利休茶、利休白茶、利休色などがあります。いずれも緑みを帯びた渋い色調で、茶の湯の美意識にふさわしい色として利休の名が冠されました。本人が用いたという記録はありません。

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更新日: 2026-08-13