三文判
さんもんばん
100円均一や量販店で売られる安価な大量生産印鑑の俗称。姓のみ彫刻の既製品が中心。
三文判(さんもんばん)は「三文=ごく安い」の意で、100円均一・量販店・文房具店で売られる既製品の安価な印鑑を指す俗称です。佐藤・鈴木・田中など普及度の高い姓のみが彫られた既製品が中心で、サイズは10.5mm標準。
あくまで認印用途として、宅配便の受取・回覧板・社内書類などに使われます。実印・銀行印には登録できません(同じ印影の印鑑を他人が大量に持っており、本人特定の機能を果たせないため)。
「ハンコは一生もの」として高級素材の印鑑を作る文化の対比として、三文判は気軽に使い捨てできる存在として現代社会の事務処理を支えています。
選び方(サイズ・書体・素材)
三文判は大量生産された既製品の印鑑を指す言葉で、文具店や100円ショップで購入できます。名前の由来は、江戸時代の「三文」という少額を表す語からきています。
宅配便の受け取りや社内の回覧など、法的な重みのない場面で使う分には十分です。姓が一般的であれば既製品が見つかりますが、珍しい姓では取り扱いがないことがあります。
素材は柘(つげ)や樹脂が中心です。
よくある間違い
三文判の最大の注意点は、実印として登録できない場合が多いことです。同じ印影の印鑑が大量に存在するため、本人を特定する機能を果たさないというのが理由です。
多くの自治体で登録を認めていません。また、銀行印としても推奨されません。
誰でも同じものを入手できるため、なりすましのリスクがあるからです。重要な用途には必ず専用の印鑑を用意してください。
押印廃止・電子化のいま
押印廃止の流れで、三文判を使う場面は大きく減りました。宅配便の受け取りはサインや置き配が主流になり、行政手続きの押印も多くが廃止されています。
それでも社内文書の確認印や、一部の申込書では使われ続けています。安価で入手しやすいという利点は変わらないため、日常的な用途の受け皿としては今後も残ると考えられます。
主な用途
- 宅配便の受取印
- 回覧板・社内書類
- 簡易な認印
法的位置づけ・効力
実印・銀行印には登録できない。認印としての使用は可能。
登録: 登録不可(同じ印影を持つ他人が無数に存在するため)。
よく使われる素材
よくある質問
三文判は法的に意味がない?
認印として押印した書類には民事訴訟法上の「二段の推定」が働き、本人の意思による押印と推定されます。三文判でも安易に押印してはいけません。
三文判を実印として登録できますか?
多くの自治体で認められていません。同じ印影の印鑑が大量に存在し、本人を特定する機能を果たさないためです。実印には専用に彫られた印鑑を用意してください。
「三文判」の名前の由来は?
江戸時代の「三文」という少額を表す語に由来します。「二束三文」と同じ用法で、安価な印鑑という意味合いです。現在は大量生産された既製品の印鑑を指す言葉として使われています。
三文判と認印は同じですか?
重なる部分がありますが同義ではありません。認印は「登録していない印鑑」という用途による分類、三文判は「大量生産された既製品」という製法による分類です。オーダーで作った認印は三文判ではありません。
三文判はどこで買えますか?
文具店や100円ショップ、ホームセンターなどで購入できます。姓が一般的であれば既製品が見つかりますが、珍しい姓では取り扱いがないことがあり、その場合はオーダーで作ることになります。
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一覧へ →更新日: 2026-08-13