抹茶色
まっちゃいろ
Matcha green
抹茶色は石臼で挽いた粉末緑茶「抹茶」の、灰色がかった黄緑色を指す色名です。江戸期以降、茶の湯文化の浸透とともに広まった比較的新しい色名で、明治期に「抹茶色」として定着しました。萌黄や若草色のような鮮やかさはなく、灰味を含んだ落ち着いた緑が特徴で、和モダンのインテリアや和菓子のパッケージ、抹茶味の食品を象徴する色として現代でも幅広く使われています。抹茶色は、近代以降に定着した色名でありながら、背後に鎌倉期からの喫茶文化を持つという珍しい構造をしています。色名としては新しく、指し示す対象は古い。この時間差が、伝統的でありながら現代的にも使える柔軟さを生んでいます。
なぜ「抹茶色」という名前なの?
茶道で用いる抹茶の色にちなむ色名です。やや黄みを帯びた、くすんだ緑を指します。
碾茶(てんちゃ)を石臼で挽いた粉末の色を写したもので、飲料としての抹茶を溶いた液体の色とは、厳密には異なります。
抹茶色の歴史と作り方
抹茶は鎌倉時代に栄西が中国から持ち帰った喫茶の作法とともに広まり、室町期に茶の湯として大成しました。色名としての「抹茶色」の定着は近代以降と比較的新しく、伝統色というより現代の慣用色名に近い位置づけです。
近年は食品や菓子の色名として広く使われています。
こんな場面で使われる
- 和菓子・抹茶系スイーツのパッケージ
- 和モダンのインテリア
- 茶道具・茶事の演出
- 落ち着いた黄緑のアクセント
和菓子・洋菓子のパッケージ、和カフェの内装、和モダンなデザインに使われます。食品分野では「抹茶」の表記とセットで用いられることが多く、色そのものが商品を説明する役割を果たします。
生成りや白木の色と好相性です。
抹茶色に合う色・配色のコツ
生成りや白木の色と合わせると和の質感が際立ちます。墨色を差すと引き締まり、朱を添えると和菓子のような彩りになります。
同系の若草色や苔色と重ねると緑の濃淡が作れます。彩度が低いため広い面積でも扱いやすく、食品系デザインの背景色として機能します。
抹茶色と似た色の違い
若草色より暗くくすんでおり、萌黄より黄みが控えめです。苔色はより暗く茶みを帯び、青磁色は青緑に寄ります。
洋色のモスグリーンは抹茶色より暗く、彩度も低くなります。
よくある質問
抹茶色は伝統色ですか?
色名としての定着は近代以降と比較的新しく、伝統色というより現代の慣用色名に近い位置づけです。抹茶そのものは鎌倉時代から日本にありますが、色名としては新しい部類です。
抹茶色と若草色の違いは?
抹茶色のほうが暗くくすんでいます。若草色は明るく澄んだ黄緑で、抹茶色は粉末状の抹茶のマットな質感を含んだ色調を指します。
抹茶色とモスグリーンはどう違いますか?
モスグリーンのほうが暗く彩度が低い色です。抹茶色は黄みを含んだ明るめの緑で、和の文脈で使われます。
抹茶色をデザインで使うコツは?
生成りや白木の色と合わせると和の質感が出ます。彩度が低いため広い面積でも扱いやすく、食品や和カフェのデザインで背景色としてよく使われます。
抹茶色のHEX値は決まっていますか?
一つに定まってはいません。現代の慣用色名なので、資料や用途によって数値に幅があります。食品パッケージでは実際の抹茶の色に寄せることが多く、デザインでは彩度を調整して使われます。
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一覧へ →更新日: 2026-08-13